2004年10月11日

将来の株価を予測する方法 その2

 今回は、将来の株価を予測する方法の続きです。将来の株価を予測する方法のうちの「群集心理の予測に基づいた方法」について、解説、というより私の思うところを書いていきたいと思います。

 「群集心理の予測」なんて書くと、なんか心理学とかの領分のような気がしますが、ここで書くのは、「テクニカル分析(チャート分析)」についてです。あなたが例え初心者の方だとしても、この言葉は一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
 テクニカル分析というのは、一言で表すと、過去の株価のパターンから、「こうなったときはこうなる」というルールを見つけ出すことです。(株価だけじゃくて出来高とか騰落率とかのデータも使われるみたいですが。)ルールというのは、例えば、株価の時系列グラフを書いてみて、それが人の頭と両肩のカタチに見えたらこのあと株価が下がる、とかいう単純なものから、生産現場で使われる統計的品質管理チャートを株価に適用してどうなるとか、フィボナッチ数列と比べてどうなるとかを見るといった複雑なものまであります。
 そして、そのルールは将来にも通用するに違いない、と考えるのがテクニカル分析の基本的な姿勢です。
 なぜ過去のデータから見つけたルールが将来にも通用するのか。それは、過去の株価は市場参加者の群集心理によって決められており、その群集心理はある程度パターン化できる。なので、そのパターンを株価から読み取れれば、それは将来の株価にも現れる、という論法です。

 さて、テクニカル分析について、普通はここから個々のルールの具体的な解説に入っていくのでしょう。が、ここでは解説はしません。そもそも私には解説できないし、少なくとも私は、しても無駄だと考えているからです。もっとはっきり言うと、テクニカル分析は役に立ちません。はい。えーと、テクニカル分析に関しては、はっきり言ってこの辺で終わりにしたいです。

 が、まあ、そうもいかないと思うので、もう少し書きます。

 テクニカル分析がなぜダメか。いろんな本やサイトに、有効だって書いてあるじゃないか。はい、そうですね。ですが、それに対する反論も数多くあります。ここでは、その反論を幾つか上げておきます。
  • 過去のルールが将来も通用する保証は無い。
  • あるルールに従って儲けられることが知れ渡れば、そのルールは使えなくなるはず。
  • 今まで行われた多くの実証試験で、テクニカル分析の有効性が確認されたことはほとんど無い。
 過去のデータのパターンからルールを抽出するという手法は、株価の予測に限らず様々な分野で研究されています。初歩的な線形自己回帰分析はもとより、非線形回帰の分野では、任意の関数形状にフィッティングできるモデリング手法もあります。そういった手法を使えば、この世にあるどんなテクニカル分析よりも複雑なルールが抽出できるでしょう。(私もちょっとやったことがあります。)
 しかしそれでも、テクニカル分析を使って、実際に継続的な儲けを手にするのは難しいと思います。あなたがもし株式投資初心者ならば、テクニカル分析の前に、次回から説明する予定の、「ファンダメンタル分析」と呼ばれる手法を勉強することを心からおすすめします。

 それでもテクニカル分析について知りたいというあなたは、「ウォール街のランダム・ウォーカー」「予測ビジネスで儲ける人々」といった本を読んでみてください。できればリンクからAmazonで買ってください。よろしくお願いします。えへへ。
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