2004年09月11日

株価はなぜ上がったり下がったりするのか その2

 前回、株価はなぜ上がったり下がったりするのか、と言うタイトルのエントリーを書いたんですけど、読んでみたらタイトルに対する答えになっていない内容だったので、もう少し、書いてみます。

 タイトルの問いに対する答えを一文で書くとすれば、「市場参加者のコンセンサス(合意)が様々な要因により変化するから」です。

 ここで、有名な「株式市場美人投票論」を紹介します。これは、ケインズとか言う英国の偉い人が考えた話だそうですが、これをわかりやすく説明している、「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著、日本経済新聞社)という本を引用してみます。

 ケインズは当時のイギリス市民なら誰でも理解できる喩えで、株式投資を説明した。それがかの有名な「新聞紙上美人コンテスト」である。これは当時、ロンドンのある大衆紙がアトラクションとして、定期的に新聞紙上に100人の美女の顔写真を掲載して、不特定多数の読者に六名連記で投票させた催しのことである。そして、この「美人コンテスト」で選ばれた美女たちに、最も近い投票をした読者に、多額の賞金が与えられた。  ちょっと頭のいい読者なら、この美人投票に勝つためには、読者個人の美的基準は全く無関係なことに気づくだろう。この場合のもっと優れた投票戦略は、むしろ他の読者たちが美人と思う顔のほうを選ぶことである。  しかし、よくよく考えると、この理屈はとてつもなく拡散していく。結局のところ、これは不特定多数の読者が皆同じような目論見で参加しているゲームなのだ。したがって、この場合の最適な投票戦略は、自分が美人と思う人たちを選ぶのではなく、何が平均的なコンセンサスになるかということに関する、不特定多数の参加者の、平均的な見方を予測することにある。

 わかりやすかったですか?

 株式市場に置き換えましょう。新聞の読者=株を買う人、美人投票で選ばれる人=上がる株、です。で、上がる株とは、株を買う人たちが「今後上がっていくだろう、と皆に思われているだろう」と考えている株、ということです。そして、株を買ったら、「今後上がっていくだろう、と皆に思われなくなった」と考えた時点の価格で、売ればよいのです。

 ただし、その株を買ってくれる人がいれば、の話です。その人は何を考えているのでしょう?

 これに対する答えは、「その人はバカである」です。(いや、私が考えたんじゃないですよ。前出の本にもそう書いてあります。)ただし、その人よりもさらにバカが現れてより高い値段で株を買ってくれたとしたら、その人はバカではありません。

 というように、結局のところ、株価は集団心理で決まります。その集団心理というものは、前回書いたような、会社の業績や人気、金利や為替、国際情勢や自然災害に影響される、というわけです。

 ようやく前回とつながりました。

 さて、皆さんは今、こう言いたいに違いない。「株価がなぜ上がったり下がったりするのかなんてどうでもいい、要は、どうやって儲けられるかが知りたいんだ!」

 はい、では次回から、将来の株価を予測する方法について、書き始めたいと思います。ようやく本題という感じですね。

ウォール街のランダム・ウォーカー―株式投資の不滅の真理
バートン マルキール Burton G. Malkiel 井手 正介

日本経済新聞社 2004-04
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